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海を目指さなくても良かった

  • D-24 (2次創作)
  • うみをめざさなくてもよかった
  • かみむら おうか
  • 書籍|A5
  • 88ページ
  • 800円
  • http://www.pixiv.net/novel/sh…
  • 2014/7/6(日)発行
  • 青峰によって恋を知る愛を知る、高校3年から24歳になるまでの、青峰と黒子の別れと再会の物語です。
    黒子視点。黒子が院生、青峰がプロバスケ選手になっています。別れ話が苦手な方や風俗店に行くような青峰が嫌いな方はご注意ください。サンプル文にはありませんが、青峰と黒子のソフトな大人向け描写が多いです。多いといっても当社比です。

    本文サンプル**********************

    誠凛バスケ部の皆と、黄瀬と緑間と桃井と、青峰と。

    少し迷って、青峰のアドレスを消して送信した。そして、彼には電話を掛けた。長い呼び出し音の後、青峰は電話に出た。少し黙ってから、よお、と応じた。その声は、緊張していた。

    「今、話せますか?」

    「ああ」

    「ならよかった。何だか黙っているから、取り込み中かと思いました」

    「なんもねーよ。寝てただけだ」

    緊張が伝わってきて、何だかおかしくなった。笑いを堪えていると、おい、と促すように青峰が言った。

    「用あんだろ?」

    「ええ。ですが、何だか青峰君が緊張しているみたいで、悪くて言い出せないです」

    「……言えよ」

    「受かりました」

    はあっと大きなため息の後、んだよお前、と不満そうな声を出した。しかし青峰は、更に続けた。

    「……おめでと」

    「ありがとうございます。ご心配をお掛けしました」

    ふっと鼻で笑う声がした。そして、心配なんてしてねーよ、と憎まれ口を叩く。

    「バスケ、すっか?」

    「はい」

    「今日?」

    「はい」

    「今から?」

    「はい」

    「いいのか」

    「はい」

    何だよ、はい以外も言えよ、と青峰が笑い声になる。黒子も笑顔になった。

    嬉しくてたまらなかった。解放された。これでまた、彼とバスケができる。実質たった1ヶ月しか会わなかっただけなのに、とても長く感じた。しばらく参考書も問題集もノートも単語帳も見たくない。

    「青峰君」

    「おう」

    「バスケしましょう」

    んだよ、今そう言ったじゃねえか、と青峰が電話の向こうで笑った。

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