誠凛バスケ部の皆と、黄瀬と緑間と桃井と、青峰と。
少し迷って、青峰のアドレスを消して送信した。そして、彼には電話を掛けた。長い呼び出し音の後、青峰は電話に出た。少し黙ってから、よお、と応じた。その声は、緊張していた。
「今、話せますか?」
「ああ」
「ならよかった。何だか黙っているから、取り込み中かと思いました」
「なんもねーよ。寝てただけだ」
緊張が伝わってきて、何だかおかしくなった。笑いを堪えていると、おい、と促すように青峰が言った。
「用あんだろ?」
「ええ。ですが、何だか青峰君が緊張しているみたいで、悪くて言い出せないです」
「……言えよ」
「受かりました」
はあっと大きなため息の後、んだよお前、と不満そうな声を出した。しかし青峰は、更に続けた。
「……おめでと」
「ありがとうございます。ご心配をお掛けしました」
ふっと鼻で笑う声がした。そして、心配なんてしてねーよ、と憎まれ口を叩く。
「バスケ、すっか?」
「はい」
「今日?」
「はい」
「今から?」
「はい」
「いいのか」
「はい」
何だよ、はい以外も言えよ、と青峰が笑い声になる。黒子も笑顔になった。
嬉しくてたまらなかった。解放された。これでまた、彼とバスケができる。実質たった1ヶ月しか会わなかっただけなのに、とても長く感じた。しばらく参考書も問題集もノートも単語帳も見たくない。
「青峰君」
「おう」
「バスケしましょう」
んだよ、今そう言ったじゃねえか、と青峰が電話の向こうで笑った。