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【委託】海に降る雪

  • え-02 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • うみにふるゆき
  • 海崎たま
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 86ページ
  • 300円
  • 2015/5/4(月)発行
  • 「この街の女は、みんな人魚の裔なのです――」
     花を食べる女。人間の顔が骸骨に見える男。母から子に伝わる、古い人魚の伝説。
     絶えず波の音が聞こえるこの街で、人はみんな寂しさを抱えて生きている。
     とある架空の海辺の街を舞台にした、名前の無い男と女たちの連作幻想掌編集。

    『バイロン本社からのここがお勧め!』
    海辺の街を舞台にした、どこか寂しく、ものがなしい……現実の風景を見ているはずが、ふと気がつくと幻想の街に立っている……そんな気持ちになる連作短編集。
    物語には潮鳴り/海泣きのようにつねに重層低音が響いていて、それがどこか哀しい夢のような物語に、一種のリアリティを与えている。
    物語にはたしかに「解」はあり、読者はそれを「聴き」、理解している。
    本のページをめくり、登場人物とともに海辺の街に佇んでいるあいだは、たしかになにが起こっているのか、肌で理解している。その街のどこにいても聞こえる波音を聞きながら。……ただ、その理解は本を閉じると、途端に、曖昧な感触に変わってゆく。そう、冒頭の主人公が、海泣きと潮鳴りの違いをついに理解しないように。
    読者もまた、ふと、潮鳴り/海泣きの音を聞くために、ふたたびページをめくりたくなる。
    そんな不思議な魅力の幻想小説。


    【収録作一部紹介】
    『灰色の空と黒い海』
      海に囲まれた街から出たことの無い少女と、山の向こうの学校に通う少年。 少女は言う。「私たちには、ナイフが無いわ」 この街の子供たちが一番最初に覚える感情は、寂しさだ。
    『笑う骸骨』
     バーで酩酊し、人の顔が骸骨に見えると友人に管を巻く男。友人は取り合わないが、男の物言いは真剣で…。
    『花葬』
     花の露を飲んで生きるのだとうそぶく女と、彼女を欺瞞と疑う男。男が見破った真実と、それがもたらした悲劇とは。
    『群青』
      「この街の女は、みんな人魚の裔なのです」 街の抜け出し、夜更けの砂浜を行く男と女。 群青色の空と海の狭間を歩き続ける、二人の逃避行の行く末は――。
     
     他、全9編収録

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