台風接近のため、開催は中止となりました。詳しくはText-Revolutions準備会のページをご参照ください。
「運が我らに今日、味方するならば、我らは世界で最も名誉ある人々になろう。そしてもし運拙くとも我らの諍いは王が、我らの血縁者、友人が仇をとってくれるであろう。この戦場に最善を尽くす我らに神と聖ジョージの名において無垢なるより良き騎士達にご容赦を賜れんことを」
そしてブラックプリンスは信号を送った。ウォリック伯爵が前線の軍に荷車と馬を集結し始め、そして南寄りの方向に移動し、もしものことあれば撤退を引き受けていた。「我らは食糧が不足し、フランス軍を見ればリスクがあり、直ちに戦うべきであった」王子は書いている。「半時ほどに、(およそ午前七時半)我らは戦闘態勢に入り、敵軍の全貌を見て、退却するならば…戦闘開始を引き起こすべく望んだ」
これはまったくの不意打ちとなった。アルノール・ドオードレアム、ジャン王の騎兵の一人はウォリック伯爵の兵士らの動きを初めて見た。そして直ちにジャン・ド・クレアモン、別サイドの騎兵に警告した。「イングランド軍はあっという間に過ぎ去り、攻撃しないならば、我らから離れてどこかに行ってしまうだろう」クレアモンは確かめなかった。他のイングランド・ガスコーニュ連合軍が位置を保っていた。それは罠の疑いがあった。しかしオードレアムはクレアモンをゆっくりとたしなめた。クレアモンは未だに以前サー・ジョン・チャンドスとの諍いに怒りを覚えており、名誉にこだわり、堪忍袋の尾を切っていた。「私は君から離れ、攻撃する」オードレアムは「ならば君の槍は私の馬の尻には届かないだろうよ」と言い返していた。
フランス軍は大声で時の声を上げた。「そして、喧騒は開始された」大時代記(グラン・クロニクル)の著者は書いている。「怒鳴り声と騒がしい声がして、騎兵は攻撃の合図をおくった」ブラックプリンスはウォリック伯爵に本来の配置に戻るよう直ちに指示した。この頃、怒りを誘発させた作戦は効をなし、王子の軍勢は堅固であった。敵軍の重装備の騎兵は轟きをあげて前進し、大きな生け垣は防御柵となり、それに隠れた重騎兵と弓矢隊は戦の衝撃からおのれを律していた。
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