2019年、「ハヤカワ百合SFフェア」対象書目として復刊された矢部嵩『〔少女庭国〕』を課題作とした読書会の模様を一冊のコピー本にしました。
百合SFについては、弊誌第六弾『平成の終わりに百合を読む 百合SFは吉屋信子の夢を見るか?』がご好評をいただいておりますが、本誌は、その続編にあたる一冊です。
前作は、吉屋信子『屋根裏の二處女』と「SFマガジン 百合特集」の読書会を通して「百合」という文化を考える一冊でしたが、今作も引き続き「百合」というジャンルについて考えつつ、ホラーやBL、ジェンダーやフェミニズムについても語っています。
もちろん、「矢部嵩」という作家についても様々な観点から分析する一冊になっていると思います。
なお、この読書会は、セクシュアルマイノリティが登場する小説を読む団体、「読書サロン」にて開催されました。
https://sites.google.com/site/yomuyomuutouto/「読書サロン」にご興味のある方にも、「入門編」ないし「体験版」としてお楽しみいただけるかと存じます。
これを読んでみて面白かったあなたは、実際の読書会にも、ぜひ一度、お訪ねください。 よろしくお願いいたします。