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【会誌・合同誌】空華第七号

  • 熱海-23 (現代)
  • くうげだいななごう
  • 藍崎万里子、大坪命樹、TAN TAN、冬月、杜埜不月、☆ろりみたん☆
  • 書籍|A5
  • 154ページ
  • 300円
  • 空華第七号です。
     ラッキーセブンと行きたいところですが、あまり景気は良くありません。進藤伐斗さんは、再び空華に寄稿してくれるかどうか判らないですし、トートさんも、最近は体調が優れないようで、なかなか作品を寄稿してくれません。
     なので、主要な寄稿者は、私(大坪命樹)と、藍崎万里子さんだけになってしまいました。それでも、他の方々の御協力もあって、なんとかアンソロジーとして仕上がりました。
     巻頭は、おなじみの☆ろりみたん☆による☆ろりみたん画廊☆です。カラフルな女性像のイラストの数々が、冒頭を飾ります。
     次は、大坪の「孤独な恋人(後編)」です。カマキリの交尾の夢に象徴される親の死を知った森田望一は、その後どのように生きていくべきなのか。殺人と赦免、家族と怨敵、相反する対立項の直中に放り込まれた望一に、将来的な救いはあるのか……。その難題は、必ずしも、この小説で解決されきっていません。読者はどのようにお思いになるでしょうか? 問題提起の一作です。
     次は、今回初寄稿して戴いた、冬月さんの「伝説教師X」です。冬月さんは、当初このアイディアを、漫画のネタとして考えていたそうですが、小説として書いてもコメディとしてとても面白く、個性的で独自の世界が展開されています。数学が得意という冬月さんらしく、X先生も天才数学教師でした。X先生ストーリーの織り成すナンセンス・ギャグは、乾いたコミカル空間を作り出しています。
     三番目は、TANTANさんの「我が青春の日々」です。TANTANさんの、大学時代の経験談が、簡素な文章でまとめられています。TANTANさんは、音楽の大学に通いながら、ミュージカルの専門学校に通っていたそうです。その時の苦労話が、簡潔な文体で書かれています。
     最後は、藍崎万里子さんの「サリエリの庭」です。サリエリは、モーツァルトと同じ時代に生きた、宮廷作曲家です。昇進して宮廷楽長にまで昇り詰めました。しかし、三十半ばにして呪われたかのように夭死したモーツァルトについて、サリエリは、晩年、自分がその天才を殺したのだという妄想に取り憑かれ、自殺未遂して精神病院に入れられます。その精神病院でのサリエリの最期を、此の作品では感動的に描ききっています。映画「アマデウス」にも出てくるサリエリですが、映画とは一味も二味も異なる感動を与えてくれます。
     最期に、そらばなし書評ですが、大坪と藍崎万里子さん、TANTANさん、杜埜不月さんによるブックレビューです。お察しの通り、そらばなしは「空華」との掛け言葉ですが、別に深い意味はありません。
     このような内容の空華第七号です。是非、御一読下さい。

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