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【BL】EAT ME

  • 別府-01 (ライトノベル)
  • いーとみー
  • 藤和
  • 書籍|B6
  • 116ページ
  • 700円
  • 2017/03/05(日)発行
  • 普段書いているお話のifストーリーBL短編集。
    細かいことは気にせずにシチュエーションを楽しむ本です。
    一部流血表現など、若干グロテスクな物が含まれます。バッドエンドの物もあります。

    B6版 116ページ

    傾向:BL、ファンタジー、日常物、敬語男子、耽美系(若干の死ネタ・グロを含む)

    --本文サンプル--

     真夏の日差しが照りつけるある休日、幼なじみの悠希を俺の部屋に招いて、ふたりで読書をしていた。
     玄関はドアロックを掛けたまま隙間を空け、窓は網戸を閉めて開けてある。風が吹くと、 窓際に掛けてある細長い貝を連ねて出来た鈴が涼しげな音を立てる。
     悠希と俺とで座り込んで、背中合わせになって、 お互いの背中にもたれて本のページを捲る。それぞれ小さいお盆の上に硝子の蓋碗を置いて、 半分凍らせた大きなペットボトルから、気が向いた時に真っ青な冷たいお茶を注いで飲んでいる。
     ペットボトルの中の氷が溶けて、ごろりと言う音を立てる。お茶を蓋碗に注ごうとペットボトルに手を伸ばすと、 悠希の手とぶつかった。俺と悠希、どちらの手も甲がじっとりと汗で湿っている。
    「あ、ごめん。緑君先に注いで」
    「おう、先に貰うわ」
     遠慮がちにペットボトルを譲られ、手に取る。ペットボトルの中身は、氷を含めてももう半分ほどしか無かった。
     蓋碗に青いお茶を注ぐと、硝子の透明感と瑠璃のような色で涼しげだ。冷たいお茶に口を付けると、 悠希が蓋碗にお茶を注いでいる音が聞こえた。
    「お前さ、ごはんはあんま食わないのにお茶はめっちゃ飲むのな」
     悠希は元々小食なたちだったのだが、病気を患ってからは殊更に食が細くなって、 今はほとんど液体食料で食事を済ませているらしい。
    「だって、これで飲み物も飲めなくなったら、僕なにも食べられないもん」
     食べられないと言っても、全く固形の食事が食べられないわけでは無い。ただ、余りにも食べるのが遅いので、 他の人と食事をする時はどうしても遠慮してしまうようだ。
    「今日、うちでごはん食ってく?」
    「え? でも、時間掛かっちゃうし、迷惑かなって……」
    「いや、お中元でめっちゃ素麺貰って困ってるから、消費するの手伝ってくれ」
    「そう? それじゃあいただいていこうかな」
    「わかった。早めに作るわ」
     たまには固形の物を食べさせて、食べる事に慣れさせないと。素麺を沢山貰って困っているというのも事実なのだけれど、 もし素麺が無かったとしても、何か理由を付けて食べさせていきたい。
     ふたりで背中合わせのままお茶を飲んで、空になった蓋碗をお盆に乗せて。それから、 本が閉じる音と同時に悠希の頭が、俺の肩にもたれかかってきた。







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