【歴史・時代劇】【SF】泡盛さんシリーズ
ホントにただの強盗立てこもり、市場の野菜売りの娘が美人だっただけで身代わりになり、ちょっとケガしたが、白薔薇亭のオーナーは無事だった。
「また鼻の下のばしていやがったな、このクソ兄貴」
「君らは変わらないねえ」
「あ、殿下、すみません、迷惑かけて」
「いや、いいけれど…アレ、トマス、おまえ、来ていたのか」
ずどーーーーんんんんっっ←トマスの頭上に落ちた見えない重厚なブツが立てた音。がくり。うなだれるトマスの……。
「あらら…」
「殿下は…ああ、飲みに行っちゃったか…」
「どうしよう…どう慰めて良いのか僕わかんない、どうしたらいいと思う、兄上」
「…私にもわからん…」