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【百合】わたしたちの星

  • 別府-05 (百合)
  • わたしたちのほし
  • めぐる
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 30ページ
  • 300円
  • 2020/09/06(日)発行
  • 酔いどれ百合小説サークル「しかのねどころ」の短編小説です。
    飲み過ぎたカナと彼女に戸惑うひなの、ちょっとした考え事のおはなしです。

    ーー本文よりーー

     見上げた所で、私には暗い空しか見えなかった。
     給料日だからといって駅前まで飲みに出たのがいけなかったのかもしれない。座敷席の端で残ったおつまみを口の中に放り続けながら、私は向かいの席の彼女が起きるのを待っていた。
     口コミサイトで見た以上に日本酒の種類があって、私たちはいつも以上のハイペースで飲み続けた。次第におつまみの減りが遅くなり、カナさんはテーブルに頬杖をつき、あごをテーブルに乗せ、ついには床に寝転んでしまった。

    「カナさーん?」


     テーブルの下から足の裏をつついてみてもカナさんに反応がない。残された冷酒のグラスがきれいさを取りこぼして寂しそうな気配を感じさせた。私たちは酒豪だと意気投合したものの、飲み比べて強いのは私の方だった。一度カナさんが先に潰れてしまったことで、彼女は「ひなちゃんとなら、やっと酔っ払いになれる」と安心したらしく更に酒量が増えていった。


    「失礼します、ラストオーダーになりますが」
    「すみません、お冷ふたつお願いします」

     夜勤の後に仮眠をとったせいで、飲み始めが遅くなったのだった。


    「カナさん、ラストオーダーですって」
    「うぅーん……」

     お冷が届いた所でカナさんの隣に移り、体を揺するとモゾモゾと動いた。これは電車に乗って駅から歩くのも難しそうだ。私は向かいの席に戻ってお冷を飲みながらスマホで探し物をした。

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