我が輩は泡盛である。あの料理長殿は何でも活きのよい食材が手に入ったと奇妙にご機嫌であった。その食材を見てオーナー殿は卒倒した。
「へーカエル。カエルねえ」
「おう、ちんちくりん、食ってみるか」
「もう食べてるよ、なかなかスパイシーだね、コレ」
「おまえはほんとっに強いよな」
「兄上は」
「顔にでかい方のカエルがな」
「うん」
「直撃してひっくりかえりやがった」
「・・・軟弱―アンだって平気なのに」
「実際、アンに捌いてもらうの、手伝ってもらったぞ」
「だろーね」
「マムシの捌きは俺がやったがな」
「そりゃ毒蛇だし」
「・・・やるって聞かなかったけどな」
「怖いなー、アンも」
笑ってリチャード少年が告げた。
「やらせるか、まったくもー」
「どーせ酔っ払って」
「いや、正気だぞ、俺の後を継ぐそうだ」
「マジ。そりゃ怖いわ。でも、従兄殿」
「継がせるかと言ったんだがなあ」
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