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碧眼

  • E-03 (歴史・時代劇)
  • へきがん
  • 久志木梓
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 86ページ
  • 1,000円
  • 2017/10/28(土)発行

  • 大乱から七〇年

    天下は未だ、一つになっていない。


    3世紀、中国。天下の南を占める大国、呉(ご)。

    この国の名門・陸氏(りくし)の若き当主である陸抗(りくこう)は、妻を離縁し、彼女を破滅させた。母を恋い慕って泣く息子を前にしても、決して厳とした態度を崩さない陸抗の、その真意とは。

    凄惨な後継者争い、初代皇帝・孫権の崩御、傀儡に過ぎない幼帝の即位、そして血縁という名のしがらみ。乱世によって複雑に絡み合った血の糸は、人々を翻弄し、きりきりと締め上げていく。

    「この社会は血縁による連座が、大層厳しい。……それが、この社会の伝統である」

    試し読みはこちらからどうぞ(外部サイトへ飛びます)

    http://kateinotsuru.jugem.jp/?eid=38


    【簡単なあらすじ】

    病弱で関西弁でプライドは山よりも高い名門の若当主様が、家族(妻子と老母)と年上の政客たちと偉大なる亡き父と先代の皇帝の幻影に苛まれ、ひたすらにしんどいけれどがんばる話です。

    【三国史的あらすじ】

    舞台は253年10月末、諸葛恪の死から9日後の呉です。諸葛恪から孫峻に政権が移ったばかりの混乱した呉の様子を、まだ歴史の表舞台に登場する前の、若き日の陸抗の視点から書いた話です。

    ※中島夏子は久志木梓の旧筆名です。

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