「遊園地とクレイン」とは、毎度テーマを設定し、テーマに沿って四人の書き手が物語をつむぐ、文芸誌です。号数はありますが、基本的に一冊完結の短編集となります。
第2号の、テーマは「夏」。夏が零れ落ちる5つの物語です。
『夏のひとしずく』倉田希一
彼女の唇からつたいおちる、あまいひとしずく。
『人間バス』松井駒子
忘れられない、夏。漆黒のバスが、私を迎えにくる。
『混血の鬼たちと巡る季節―夏―』上矢竜暉
夏は、まぶしい。紅葉と桜子。鬼の兄妹の一夏の物語。
『男と海』上矢竜暉
男は不思議な海で人魚に出会った。男の苦悩。そのきっかけとは。
『うつほ船』唯月海理
誘う魔女。知らない儀式。嗤う人々。ここは、雨を乞う小さな世界。
物語の遊園地。
あなたの時間が少しでもよきものとなりますように。