こちらのアイテムは2016/10/8(土)開催・第4回 Text-Revolutionsにて入手できます。
くわしくは第4回 Text-Revolutions公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

ステレオ

  • 委託-35 (現代)
  • すてれお
  • 良崎歓
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 168ページ
  • 600円
  • http://www.pixiv.net/series.p…
  • 刀剣乱舞二次創作。長谷部×女体化燭台切、全十話+書き下ろし掌編。

    近侍の長谷部が立ち会う中、待ちに待った太刀として顕現した燭台切光忠。
    『刀剣女士』の燭台切は、長谷部に尋ねた。
    「昔、どこかで会ったことあるかな?」
    燭台切の顕現から恋仲となるまでのお話です。

    ↓ 本文抜粋です

      *   *   *   *   *   *

    「とってもお強いんですね、燭台切さん。僕、これまでご一緒したことが、なかったので、知らなくて」
    「俺も初めて見たんだけどさ、さっきの戦闘、格好よかったよな。こう、背中合わせで闘うやつ!」
     狙ったわけではないだろうが、厚は燭台切の喜びそうな言葉を投げかける。無垢な尊敬を向けられて、燭台切は照れくさそうに頬を染めた。
    「そうかな?」
    「それに、長谷部さんとすごく息があっていて――まるで、ふたりで一振りみたいに、見えます」
     五虎退の何の気ない言葉に、長谷部は思わず燭台切を振り返った。背中越しの燭台切も、目を真ん丸にしてこちらを見ていた。
     確かに、燭台切に背を預けて戦うとき、弱い部分を補い合っているのだと感じることはあった。
     足の速い長谷部はいつも突出しがちで、錬度が上がっても敵の的となりやすく、怪我を負うことが多かった。それは囮の役割も担っており、自分が多少傷ついても味方が攻めやすくなるのであれば問題は無い、そう長谷部は考えていた。打刀である長谷部は、硬い敵を仕留めるには軽すぎる。だから、後に続く太刀や槍にとどめを刺してもらうためにも、いちばんに斬り込まなくてはならない、そう思い込んでいた。
     それが燭台切が来てからは、一人で戦うことは少なくなっていた。いつも彼女が後ろを守り、長谷部の負う背傷は格段に減っていた。それに、もうずっと、何と表現すればいいのか探しあぐねているのだが、燭台切とともに敵を切り伏せてゆくのは気持ちよく――快感さえ覚えるのだ。

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