刺青の秘密

• A-05〜06 (純文学)
• しせいのひみつ
• 少女地獄第九階層
• 書籍|A5
• 52ページ
• 200円
• http://showjobungaku.blog.fc2…
• 少女地獄第九階層の3rd。四題噺にしたが誰もその内容を覚えていないといういわくつきの逸品。
  現時点では唯一サークルメンバー全員が参加している本でもある。
  
  風合や奈秤もそれなりに新しい試みをしているが、この作の見所はなんと言っても小里郁（七谷はるかの別名義）と森久里の二人。
  
  小里の作品「ツナグ」は恋愛小説。一つの奇妙なカップルがピンクカバさんのタトゥーシールで繋がる話。
  ちょいエロを目指した結果清純派恋愛小説になったといういわくつきの逸品。
  
  森の作品『っぱ』は河童を題材にした哲学小説。一人の河童が「か」をなくして「っぱ」になってしまうという作品。
  森の実体験を寓意化したかのような作品で、仕事をしている人こそ分かるいわくつきの逸品。
  
  七谷はるか本来の名義で書かれた「疑似海底十メートルより愛を込めて」も短いながら恋愛の一風景を切り取った秀作。
  
  その他ゲスト寄稿など、薄い割に色々と挑戦的な一作。
  故・呪田獺祭がぐちっていたりするのもいい思い出。