創作の国
創作の国は、どこかにある国。若い女王を中心に、小説に漫画、舞台や映画等の創作物で発展している国です。国民には必ず一作以上主役の作品があります。
物語の内容は国民の人生。
その人生を国民の記憶から読み取り、文章へと変えるのが『マスター』と呼ばれる執筆ロボットです。マスターは毎日燃料がある限り、国民たちの記憶を記録していきます。そのマスターを支え、記録した物を管理し保管する書庫【創作の館】の主をしているのが『ノベル』です。
創作の国短編集は、創作の館に保管されている記憶と記録を、ノベルとマスターの独断で編集収録し、(館の維持費を稼ぐために)お祭りで頒布された短編集です。
という設定で作ってます。(*´▽`)
(短編集で頂いたリアルなお金が、次作の諸々な費用になっているのは事実です(笑))
創作の国 短編集一 収録作品
文庫サイズ 全一四四ページ
メイン作品
【エリート魔女リリー】
貴族社会の国に生まれたリリーは庶民出身の魔女。家族の手助けもありなんとか憧れの魔女になれたけど、貴族出身の魔女や魔法使いからの風当たりにストレスがたまる毎日。今日も一日の疲れを癒すために兄の居酒屋へ足を運ぶと、やたら見た目を気にする魔法使いに声をかけられる。「貴族社会をぶっ壊す!」そんな夢を持った魔女のちょっとした物語。一話完結の短編からシリーズに昇格しました。記念すべき一巻目はテキレボでも頒布してます。
【死刑代行人】
「消されたくなければ、懺悔しろ。心の底から」
死刑が廃止され最高刑が終身刑となった国で、主人公のブライアンは終身刑を言い渡された。送られた監獄は終身刑の罪人が集まる所であったが、人数の少なさと怯えた空気にブライアンは言い知れぬ不安を抱く。監獄で初めての食事をしようとした矢先、囚人が一人悲鳴をあげ、姿を消した。ほどなくして、大きな鎌を背負った尊大な態度の少年が姿を見せる。
それから一週間後。
監獄を監視する死神と出会ったブライアンに下された二度目の判決は、予想外のものであった。
【コイのからさわぎ】
水族館で過ごすコイの一日は忙しい。電気がつくと同時に起きて、お客様を出迎えて、餌やり戦争を乗り越えて、外来種のパワーにびっくりしつつ、閉園時間を迎える。明日はどんな一日になるだろうか。翌日も電気がついて、コイの濃い一日が始まった。
【鮮国時代】
「俺たちは飛べねえ。でも、水中を飛ぶことは出来る! 俺たちは鳥だ! 行くぜ! 野郎どもおおおお!」
ざぶんざぶんと波が打ちつける岩肌に、異様に殺気だった黒い集団が現れる。ふっくらとしたお腹、艶々とした黒い羽毛。きりりとしたくちばし。
海は弱肉強食。それは彼らの前でも変わらない。
これは、餌を求めて飛び立ったとあるペンギン将軍の半生?を綴った物語。
その他。うちよそ詰めや花言葉をイメージして作ったSS、ツイッター企画に載せた作品から死期檻々のSSを収録しています。
エピローグ
ワタシハ、シルソウ。
アイスル《モノ》タチノタメニ。
キエユク《モノ》タチノタメニ。
イクタビ、ウマレカワッテモ、ワスレナイヨウニ。
オモイダセル、ヨウニ。
カレラガ、カノジョガ、イキタアカシヲ。
ワタシハ、ココデーー。
こぼれ話。
一巻のエピローグは、二巻ではプロローグになっています。
二巻のエピローグは三巻のプロローグになる予定です。