左から
中庭と 稲伸びて並ぶ 木花の移つ 香飛ぶ十つ美眼 草凪ぎて癒す
右から
粋で(好て)稀な 咲く真日集ふ 音が露の 花期船出日の 唯永久にかな
「96音いろはうたー50音二倍ー」
あそびやせんとてうまれけむ 遊びやせんとて生まれけむ
はないちもんめとうまれけむ 花一文目と生まれけむ
きせきのいのちをあたへらる 奇跡の命を与へらる
おこるよりくひしぬくふゑみ 怒るより苦秘し拭ふ笑み
わらつたかつにやかてぬゆめ 笑った数にや勝てぬ夢
しはゐもすゑささなにをえす 芝居も末ささ何を得ず
おろわねそへり おろ我寝そべり
みゆゐよろこふほほえね 見ゆ慰喜ぶ頬得ね
「まわりうた」(回文歌:どちらから読んでも同じ歌に成っている歌)
むらくさに たたえむはかり このかいか のこりかはむえ たたにさくらむ
叢草にただ笑むばかりこの開花 残り香は無依 唯に咲くらむ
みかさやに をさまるきさき てふきさき ふてきさきるま さをにやさかみ
身が鞘に 納まる鋒 蝶鬼裂き 不敵さ切る間 さ青に優髪
おぼえがきと雑感:今流行りのアニメの世界観と重なるものが出て面白かったです。刀身を抜いた事をその鞘に納めたのを見て、あ、抜いたんだ、と一陣の優しい風が吹き抜けるだけの場に居るそれを見ていた人、という感覚を受けるものでした。刀術師と鬼の間にひらりと入って来た蝶々、その蝶がすらりと横切った後に既に倒れている鬼、まるで蝶の美しい羽根が鬼を切ったかのよう、いつ抜刀していたのか、鞘に刀身を納めている姿だけがある。青い空に優しく髪が風に揺れていた、もしくは青いオーラを纏うような風体。といった風景です。「切先」は「きっさき」で「きさき」ではないです。また変換では切先は一文字で「鋩」としか出ないのですが、刀部位辞書?には「きっさき」の字に「鋒」がありこちらがイメージ通りなのでこれを表記としました。
「48音いろはうた」
さねつきゐぬま さね月居ぬ間
これおほろ これ朧
わえてちりたす 吾得て散り出す
よるへゆけ 夜へ行け
あしもとをふく 足元を吹く
ゑみにひそむ 笑みに潜む
うんめいのかせ 運命の風
やはらな 柔らな
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