★初版を2017年9月に発売して以来大変好評をいただきロングランしている「歌は道 道は歌 うたはたう たうはうた」の最新版、第7刷。
最新の第7刷は1000円で和紙装丁になっています。手製の為微妙なズレがある場合があります。表紙の題字のカスレはこの雰囲気を「味」に意図して出しています。
2012年から作り始めて数百歌書き積もった中から6年間の集大成として「鏡 歌」を2017年1月に発行しました。この中から選りすぐりの傑作集としてまとめたものが「歌は道 道は歌 うたはたうたうはうた」です。
21世紀に入った頃から回文歌を創って発表している方に2008年に出会い驚嘆し、自身も2012年頃から創作し始めました。2017年に入り「いろはうた」の創作もし始めました。
今年、令和2年で早9年目です。
いろはうたや回文歌や表裏文歌に、日本語の脅威、神秘性を感じています。
毎回作品が出来る度に、日本語の特異性にこれ以上ない面白さと脅威を抱いています。
言葉が、日本語それ自体が遊んでいるようです。
日本語はそれ自体、神の現れて芸術だろうと、そして言語表現の無限の創造の可能性を秘めた、古くて新しい言語表現手段だと感じています。
※第7刷目で、表題文字を変更しました。三十様の文字は仮名だけを残しています。大変申し訳なく思っています。枠一杯やり直しテイクをしていただいたのですが、実は妥協がありました。題字が大事だという事がとてもわかりましたが、どうしてもやはり妥協をするのは出来ないと思いました。お詫びして変更します。
***四十八音いろはうた***
ひらがな47音+んの四十八音の創作いろはうたです。「いろはうた」とは…すべての仮名を重複させずに使って作られた誦文(ずもん)のこと。「色は匂へど散りぬるを…」の47音のいろはうたが「~のいろは」等と既に代名詞として広く使われている事からも「いろはうた」とは全表音文字を全て重複せずに使って出来た歌の事でその形式で作られた歌を指す、という意味で一般名詞化されたものとして題名に使っています。
ゑんこくぬかよ へゆねわけ 縁古陸よ 経ゆ根分け解説
えん こ ゑん-:遠古…遠い昔。はるかな昔。くぬが:陸…〔「くにが(国処)」の転〕陸(りく)。くにが。くが。 ↔ うみが ま ひ:真日…〔「ま」は接頭語〕日の美称。ほ じ -ぢ:保持…保ちつづけること。持っていること。むい -ゐ:無為…あるがままにして作為しない・こと(さま)。ぶい。→無為自然/因果関係に支配される世界を超えて絶対に生滅変化することのないもの。すなわち,涅槃(ねはん)・真如(しんによ)といった仏教の絶対的真理のこと。↔有為(うい) あす・ぶ :遊ぶ…「あそぶ」の転。
解説
いき ゐき:閾…ある刺激の出現・消失,または二つの同種刺激間の違いが感じられるか感じられないかの境目。また,その境目の刺激の強さ(閾値)。→ 刺激閾・弁別閾敷居。/敷居。ほど:程…ちょうどよい程度。適度。
解説
くえ -ゑ:垢穢…垢で汚れること。あぜ:畦…土を盛り上げて作った,田と田の境。くろ。この「畦」に境界の意味があり、これがこの世とあの世の境を感じさせる効果となっています。
この歌の中で「うろ」をひらがなにしていますが、これが味わいどころにあり、う ろ:迂路…回り道。う ろ:有漏…(仏)〔「漏」は煩悩(ぼんのう)の意〕 いろいろな欲望や迷いの心をもっていること。うろ:虚・空・洞…内部が空(から)になっている所。空洞。うろ…名詞に付いて,不十分な,確かでない,などの意を表す。
―まわりうた 回文歌― どちらから読んでも同じ歌に成っている歌です。
みなもはゆ いめふなとした さくらなら くさたしとなふ めいゆはもなみ
水面映ゆ 夢舟とした 桜なら 種多枝となふ 命游はも波
みなきよは とほのいかつち うちてりて ちうちつかいの ほとはよきなみ
海凪夜は 遠の雷 うち照りて 宙至ツガイの 陰は良き波
なかきつな ひきしこゑこひ かなきつと しほしひまたは みやまいとしき
(左から)汝が絆 惹きし声恋ひ 鹿鳴き都度 思慕し日待たば 深山愛しき
(右から)帰しと今 闇は賜ひし 星と月 汝が碑 声 古祠 機微懐きかな
ほか。
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