宮内庁の占術師、駒場が訪れたのは俗世と隔絶した邸宅。そこには幽閉同然で独り住まう、異能の青年がいた。
駒場は青年に先見ーー未来予知を頼もうとするがにべもなく断られる。
食い下がり説得する駒場に、青年が出した結論は……。
おじさま国家公務員と和装美青年の、出会いと別れブロマンス。予知能力ネタの幻想SFです。
※※ご注意※※
こちらの作品は第5回Text Revolutions N.T.P./HPJ(ブース: F-28) にて無料頒布した、
『花の下に死す』の改題・加筆本です。
内容はリンク先のエブリスタ掲載と同様。もしかしたら書下ろしが増えるかも、しれません…。
購入サイトはこちらです⇒"
https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/1115"
(前回の作品紹介)
ある冬の日。「先見(未来予知)」の特殊能力を持つ青年、橘領斗織(きつりょうとおる)のもとへ、宮内庁から男がやってきた。
国家の危機を予知して欲しいと頼みに来た男を、始め斗織は追い返そうとしたが、存外喰えない男に面白みを感じて先見を引き受ける。
山奥の屋敷で幽閉同然の暮らしを送っている斗織が対価に求めたのは「ファストフード店のハンバーガー」。この取引は斗織にとってある種の賭けだった。
何故ならば、「先見」は彼にとって「命」を削る行為だったのだ。