ジスーイ! (神聖自炊帝国式挨拶)
テキレボEX参加者の皆さん、初めまして。文フリ福岡に参加したことのある方は、お久しぶり。
我々は怪しいサークルではない。と言っても、まあ信じてもらえないだろう。仮に路地裏からマスクにコートにサングラスの男が飛び出してきて「私は怪しい者ではない」と言ったとして「そうなんだ! じゃあ安心!」とはならないに決まっている。我々はそのへんをきちんと理解している。理解した上で、それでも一縷の望みに縋って「怪しくないよ」と言っているのだ。
神聖自炊帝国は、文フリ福岡でのみ活動していたご当地サークルである。結成から五年ほど経っており、そろそろ音楽性の違いにより解散するのではないかと囁かれている。いわゆる倦怠期である。メンバーが集まって会議を開くときはいつもケンタッキーである。そんなことはどうでもいい。
そんな帝国が出版している参考書が『自炊学』シリーズだ。どこかで聞いたことのあるタイトル? 気のせいだ。どこかで見たことのある表紙? それも気のせいだ。
このシリーズでは「自炊とは何か」という根源的な問いを学術的に、時には衒学的に、様々な角度から考察していく。読んでも自炊ができるようにはならないが、日々の生活に少しだけ、笑いという名の潤いをもたらしてくれるだろう。
自炊学I+Aはシリーズ第1巻、すべての始まりである。「理論自炊学」「応用自炊学」の二部構成で、理論と応用の両面から自炊について学ぶことができる。巻末にはセンター試験「自炊学」の過去問も付録として綴じられており、アフターケアも万全。評判は上々、「時間を溝に捨てた」「よく燃える」「自炊ができるようにならない」などの心温まるコメントが編集部に寄せられている。
初版は売り切れてしまったため、装い新たに改訂版を用意した。内容面も大幅に刷新(主に誤字脱字の増加、図表の減少、可読性の喪失、不健全な語彙の使用等)され、デマをこれでもかと盛り込んで、より読者に優しい本に生まれ変わった。これで少しはマシになったものと思われる。
ここまで読んだ方なら、だいたいどういう本か察しが付いたのではないかと思う。その直感を信じてもらって結構。きっと、概ねそんな感じの本である。心配な方はそのうち神聖自炊帝国のTwitterアカウントにて試し読みを公開するので、それをご覧いただければと思う。
本は一期一会。特に神聖自炊帝国は、メンバーの高齢化により今後のサークル参加が難しくなるのではないかと予測されている。つまり買うなら今です。以上。ご静聴ありがとうございました。
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