六名の作家が「金継ぎ」をキーワードに書いた、掌編・短編小説のアンソロジーです。
金継ぎ(きんつぎ)とは、うつわの直しかたのひとつ。
うつわの割れや欠けを漆で接着し、継いだところを金粉などで飾ってつくろいます。
金継ぎによりうつわは延命され、かえってチャーミングになるともいえるでしょう。
傷や破壊を受け入れること、割れてしまったことがさみしい、傷の記憶は残り続ける、壊れてしまったもののことを、あとになって思い出す……。
修復と蘇生の物語たちを、どうぞお楽しみください。
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〈執筆者・作品タイトル一覧〉
石川月洛「つづく道を」「ターンアラウンド」「欠片の形」「赤毛のおおかみ」
磯崎愛「こどもたちのたそがれ、おとなたちのかはたれ」
オカワダアキナ「バイ・ミー」
猿川西瓜「グロッタ」
まりたつきほ「夜明け」
森瀬ユウ「ヤドリギの葬式」
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試し読み:
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9506318