山ぶどうを取り損なって沼に落ちた後、毎年、この時期、最後の瞬間を繰り返すオレの前に、不思議なカボチャ頭の男の子が現れた。
「何回、死ねバ、気がすむんダヨ!」
「Trick or Treat!!」
ハロウィンの夜、陽気な男の子が沼から引き上げたオレの手を引き、近くの村に連れて行く。
それは、オレの死後、十三年経った、オレの両親や友人達が暮らす村だった……。
天国にも地獄にもいけず、さまよう幽霊の男の子のオカルトファンタジー。
試し読みが出来ます。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8335937 収録作品
・さまよいジャック(2014年連載作品)
・さまよいジャック~良い子とカボチャの騎士達~(2015年連載作品)
・さまよいジャック~救いのカボチャの天使~(2016年連載作品)
・魔の森(書き下ろし)(ジャックと死神出会い編)
・愛しい貴婦人への奉仕(ミンネディーンスト)の為に(書き下ろし)(死神過去編)
・迷子のカボチャくん~宇宙駅『神田』人情奇譚~(書き下ろし)(後日談)
・砂糖衣に包まれて(特別収録)(アンソロジー「なないろ世界の食歩記」より)