男装女子と不憫男子の糖度低め冒険譚「インフィニティ」の「序章」「第一章」の二冊セットです。
割引があるわけではないのですが、気になってたんよという方はこの機会にどうぞ。
【序章 伏せられた手札】――闇はヒトを従える。夢を渡る。ヒトの心に入り込むものさ。
世界中を旅しつつ魔物を狩る「狩人」に憧れるシャイネは北の町の宿屋で下働きをしながら、経験を積んでいる。 かつて「天雷」という二つ名で呼ばれた凄腕の狩人でもある父スイレンと、闇と影を束ねる精霊の王、母ヴィオラのあいだに半精霊として生まれた彼女は、恋人のキムの提案で男装することに。
女であること、半精霊であること。二つの本質を装い偽って、しかし「何者でもない」ことは一種気楽でもあった。
一方、南の名もなき森で目を覚ました男は過去に関するすべての記憶を失い、ゼロと名乗る。 面倒をみてくれた森の王・ヴァルツとともに、身元と過去を探す旅に出る。手がかりは一振りの剣、精霊封じという珍しい技法で鍛えられた騎士の剣のみ。
シャイネとゼロはそれぞれの理由と秘密を抱え、港を有する大都市・カヴェで出会う。
世界観や登場人物、今後の伏線のようなものもチラ見せしたお試し本。(52P/100円)
自サイト、
カクヨムにて全文公開しています。
【第一章 冬の空闇の夜】――怒るというのは、こんな、凍えるほど鋭利な、言葉も浮かばぬような静寂ではない。
男装の半精霊シャイネと記憶喪失の騎士(仮)ゼロ、不承不承ながら組んで依頼を受け、魔物狩りに向かった二人を待ち受けていたのは、事前情報とは異なる大量の魔物だった。
シャイネが傷を負いつつも、召喚のわざと剣技の連携で窮地を切り抜けるものの、覆面の男たちが行く手を遮る。
もつれ絡む過去の因縁に翻弄されつつも、差し伸べた手と手は触れ合って体温を同じにしてゆく。
そんな中、シャイネは夢に落ち、過去の光景を視る。
時々ふんわりしつつもシリアスめ。ラブはありません。(144P/500円)
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主人公シャイネが
「女装男子&男装女子の集い」企画さんにお邪魔しています。