【内容について】
雰囲気:ねっとり
文体:重めじっとり
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文庫/228P/1400円(イベント頒布価格)
・男審神者、女審神者が出ます。名前あり。
・PG12(小学生以下購入禁止/学生証等確認することがありますのでご協力ください)
・PG12制限について
性器・性行為の直接的な描写はありません。擬音、喘ぎ声等の淫語もありません。性行為を思わせる描写は大量に投下してあります。アダルトビデオじゃなくてイメージビデオって思うと近いかも。
【あらすじ】
自らの衰えと限界の気配を予感して引退を決めた審神者。20年連れ添った恋人であり近侍でもある燭台切を引退に伴って現世へ連れて行くかどうかを悩んだ末に、神籍から抜いて人として連れて行くことを決め、赴任期間の30年を振り返りはじめる。加州清光との短い関係と、その後に来るへし切長谷部との7年間。長谷部との別れの夜に起きたことは、その後ずっと見えない重しとなって審神者と、長谷部と、光忠の間に落ちている。
恋がしたい、恋がしたい。もう一度息の止まるような恋がしたい。それ以上の望みは何も見当たらない。
自分にだって微笑みあうだけで胸が埋まるような気持ちがあったのに、チョコレートの香りのする口付けがあったのに、全部捨ててしまった。
あの夏の日に。
「俺にとってはお前は誰とも交換しようがない、一番大切な相手だ。お前が俺を許せなくても、俺を嫌いでも、それも含めて俺はお前しか駄目で、俺がお前を好きで居続けることがいつかきっと、お前を幸せにしてやれるとそう、信じてる……」
下巻は上巻では殆ど触れなかった光忠側から見た20年、答え合わせ編です。ほぼ審神者と光忠の間の話をしています。ちょっとだけこだわりの歌くりを挟んでますが添えるだけ。下巻は(上巻のどうしようもない主へしっぷりに対して)確実に主燭です。