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世津路章さまの推薦で、
『文学フリマガイドブック 2016年春(通算第9号)』で「Make-Believe」が紹介されました。
是非、文学フリマガイドブックをご覧になって下さい。
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2015/11/16記
2011年に発行したこちらの本ですが、発行からだいぶ経ったので第二十一回文学フリマより、無料配布といたします。今までお買い上げ下さった方にお礼申し上げます。
また無料配布に先立って、小説家になろうとpixivで全文掲載しています。本で欲しい方はテキレボでお手にとって頂ければと思います。
小説家になろう
http://ncode.syosetu.com/n0250cm/ pixiv
http://www.pixiv.net/series.php?id=42225 ----
ちょっと不思議な学園を舞台にしたお話です。主人公は「その人がその人であるという理由だけで誰かを助けるような、こころのきれいな人間になりたい」と望む少年・ケイタです。ケイタはクラスメイトの少女・テンの心に傷があることに気づき、テンに近づきます。ケイタはテンの傷が癒えるために尽くし、またテンはケイタの「望み」を知り、それに応えるべく自分の傷と向かい合うようになります。 あとやっぱり心に傷を持つ先輩ミトとも出会い、ケイタ、テン、ミトの3人を中心に、周りのキャラクターのアレコレも交えつつ、物語が進みます。
自分で自分の書いた話を紹介するのって死ぬほど苦手なんですが、まあとにかくこの本は私の代表作だと思います。もう書いてから何年も経ってしまったので、今よりだいぶ若いし拙いですが、それでも(もしくはそれ故に)よいところがあると思います。 テーマは「役割」です。作中で主人公やヒロインがくり返す「自分が何者であるかを自分が決める」ということは、「役割を決める」ということと言い換えてもよいでしょう。役割は、自分一人だけのものではありません。役割を決めるというとき、そこには必ず「誰に対する役割なのか」ということが含まれています。つまり、「自分が何者であるかを決める」ということは、「自分が(特定の)他者に対してどのような役割であるかを決める」ということなのです。他者に向かって自分を決めるということが、ストーリーによって描かれているのがこのお話かな、と思います。
あと単純に自分が萌えるキャラを書きました。ダブルヒロインですが、どちらのヒロインも選択肢ちょっとでも間違えれば撲殺エンドが待っていそうな曲者ですが、とってもとってもかわいいので(親バカ)、是非とも多くの方に読んでいただきたいです。
大学生の頃にサークルの部誌で連載していたお話に書き下ろしを加えて一冊にまとめました。2008年11月16日に発行したものに、修正を加えたものになります。
表紙イラストはSさんに描いていただきました。