新刊第二弾!
*企画『少女小説ラリー』参加作品
*企画『滅亡探訪』参加作品
帝都の高等女学校に通う志都美(シズミ)と澪(ミオ)は仲の良い同級生だ。
交友のはじまりは尋常小学校六年のころにさかのぼる。
かつて志都美は尋常学校で孤立していた。彼女の父が役人だというので、同級生たちからは「税金で暮らす役人の娘」との謂われなき由にて疎んじられていたのである。そうした志都美と同級生の間に立ったのが、転校してきて間もない澪であった。
澪の差し伸べた手によって孤立状態から放たれて以来、志都美は澪に尊崇の念をいだいている。
『澪が見ていてくれるから何でもできる。澪がいたから今の自分がいる。』
そうまで考えていた志都美であったが、進学という未来が立ちはだかる。
『このままではなによりも大切な親友と離ればなれになってしまう!』
大切な友人との未来を手にするにはどうすればいいか、なにがなんでも未来を手に入れたい。
志都美は大いに煩悶する。さて、そんな彼女がとる選択は――
◇作品概要『
手向けの花は路地裏に』と
同時刊行の新刊です。
親友の澪を尊敬する女学生の志都美。
彼女の悩みはやがて二人の仲を深く……。
本文は『手向けの花は路地裏に』と同じく
18行×40文字、
12級です。
サークルはライトノベル枠ですが、本作はそこからかなりずれています。
ややホラー寄りかもしれません。スチームパンクっぽさもほとんどないです。
本作をお求めの方には
企画『300字SSポストカードラリー』参加作
『
信愛の澪』(ハガキサイズ、無料)をもれなく
差し上げます。
表紙・挿絵・カバーデザイン:へっぽこタルト