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【委託】人魚のかたり

  • ひとさかなのかたり
  • 南風野さきは
  • 書籍|新書判
  • 82ページ
  • 500円
  • 2019/10/12(土)発行

  • サークル「片足靴屋」さまの新刊です。


    いつともしれないそのとき、どこともしれないその土地。
    「僕」がこいをしたそのひとは、出会ってからずっと少女のかたちを続けていた。

    とある喫茶店にて「私」に託されたのは、叔父の家の鍵と菓子折りのような紙束。
    その紙束はひとさかななるものについてのものごとを綴ったものであるという。
    夏山にあらわれた氷上の庭。水底にて待ち続けている黒色のさかな。
    水鏡にとざされる金色のさかな。しろいこどもと出会う夏休み。
    これは、かきあつめられた、ひとさかなについてのかたり。
    断片蒐集和風幻想。

    !ご注意!
     ・けっこう水がでます。わりかし雨風です。

    【バイロン本社からのここがお勧め!】

    ひとと、さかなの相剋を追う物語であり、かつ、不在の叔父をめぐる物語でもある。

    人里離れた場所に住む叔父の家の鍵と、叔父の記した「記録」を手がかりに、読者は「不在の叔父」の足跡を体験する。
    それは、ひとと、さかなと、はざまに溶けるものの物語 
    すべてが繋がりそうで、どこか繋がり得ないその記録の中には、読者である「私」と叔父が過ごしたある夏の記憶も記されている。

    過去、現在、ひと、さかな、金鱗、黒鱗、梯たりえんと挿される枝、日傘、鏃、交換され越境するひととさかな……「叔父/作者」によって織り上げられた記録の描く文様は、ときに鏡の如き水面のように、ときに逆巻く濁流のようになりながら、「私/読者」を、叔父の秘めてきたあるひとつの「物語の終わり」へと押し流す。

    さかなとはいかなる存在なのか、梯を拠に降りてくるものとは、叔父と共有したあの夏の記憶の叔父にとっての意味は……記録されぬ余白に惑いつつ、「読者/わたし」は、いつしか物語世界の「私=わたし」となって、あの夏の記憶をたよりに不在の叔父の気配を探し始める。
    それは「叔父と私(=わたし)をめぐるつぎの物語のはじまり」を予感させるものであり、作者の描く「ひとさかなのかたり」に、傍観者であったはずの、この本を手に取った読者であるわたしが、惑わされた証である。

    繊細で、朴訥で、美しくさみしい作者の「語り/騙り」に手を引かれ、みなそこの真闇と夏の日差しの生みだすまばゆさのなかに、しばし遊ぶ……そんな気分を味わえる作品。ただし、その世界から抜け出せるかは……保証の限りではありませんが

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