1. ふるまえに
卒業を目前に控えたある夜、寄宿学校の片隅で不安と秘密をわかちあう、ふたりの少女の物語。
2. なみだの暗渠
うまれつき涙腺が弱く、泣くたびに目から魚が飛びだす体質のわたしは、ある晩一通の手紙を受け取った。 差出人の名前は<海の神>。期待と不安に揺れながら、わたしは海辺へと向かうバスに乗る──
3. りゅうのおなかの町
おおきなおおきなりゅうにまつわる物語。
4. おハカちゃんは生きている
夜の公園で自分のお墓をつくったら、わたしの幽霊が現れた。どこへも行けない女の子の、ひとりぼっちの林間学校。
5. 踊れ生命、回れスーパーボール
待ち合わせをすっぽかされた盆踊りの夜、わたしは青いスーパーボールを拾った。 消灯した浴室でいのちは踊る! ちいさなおおきな創世記。
6. DO NOT GREEN
人類がいなくなり自動機械が栄える地上で、工場のナット(nut)と木の実(nut)が出会ってしまってさあたいへん! イキモノと生きていないモノが心かよわす、ハートフル滅びファンタジー。
7. ポケットがゴミでいっぱい
うまれてはじめて遠い町までおつかいにでかけた少女は、とんでもない目にあうけれどだいじょうぶです。
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