【現代】予後、夕焼け、スパゲティ

• 稲取-36 (現代)
• よご、ゆうやけ、すぱげてぃ
• 一初ゆずこ
• 書籍|文庫判(A6)
• 86ページ
• 800円
• 2019/9/8(日)発行
• 予後、予後、赤い予後。
  夏に死んだ祖父の顔を、淳美は今も思い出せない。
  
  小学校の図工の先生になって三年目の淳美は、毎週土曜日には隣の家で、スパゲティを作る。
  そこに住む三つ年下の幼馴染・浩哉の祖父――露原菊次に、楽しく食べてもらうために。
  淳美に思いを寄せ続ける浩哉。図工の授業がきらいになった教え子の美里。病に倒れた菊次を支える佳奈子。
  穏やかに時が流れているように見えていたはずの毎日は、スパゲティ・デーを続けていくうちに、淳美が知らなかった色彩を見せ始める――。
  始まった夏が終わりへ向かうまでの日々を描いた、ヒューマンドラマごはん小説です。