すべては神の不在から始まった。
死者の主、魂をはかる者、生死の循環を司る神が姿を消した世界では、屍者が人々を害する。
三百年の後、逃げ延びた人々は北の曠野にて細々と暮らしていた。気弱な弓師のロドは〈城塞〉に住まう平凡な男であったが、謎めいた若者に、己が屍者達の生みの親である〈妖術師〉を討つ宿命の下にあることを告げられる。
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