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【純文学】閑窓vol.3 閑日月に捧ぐ

  • 鳴子-02 (純文学)
  • かんそう
  • 熾野優、染よだか、鮭とば子、瀬戸千歳、園田亜真理、幅観月、丸屋トンボ、杜崎ひらく
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 172ページ
  • 700円
  • https://setochitose.official.…
  • 2020/10/17(土)発行
  • 「架空の路線を始発駅から終点まで」

    全13編収録


    Lineup!!!!

    ・かつての帰路(羽沼駅)/熾野優
    引っ越し先で歯医者を探すのが億劫になり、かつて過ごした街へと私は帰ってくる。様変わりした駅、昔はなかった進学塾、なにひとつ変わらない公園……。断片的な記憶が現れては消えるなかで、私という人間を見つめ直してゆく。

    ・通夜の晩(音羽駅)/丸屋トンボ
    「通夜の晩だぞ。息子に何か話しておくことないのかよ」
    祖父の葬儀のため、宿泊施設で父と並んで床に就く悟。眠りかけた父の口から語られたのは、父が子どもの頃にやった悪さだった。

    ・ひるがえる金色 前編(祝座町駅)/瀬戸千歳
    「七緒の父親はいまも水族館でイルカの飼育員をしている」
    酔っ払った母親からはじめて不在の父親について話され、僕は興味半分でめっぽう当たると噂の占い師に訊いてみることにする。16の夏だった。

    ・姉、呪いの壺(用坂駅)/鮭とば子
    最悪だった。大学二年生の夏なんてサークル活動でも、課題でも、恋愛でも、とにかくいくらでもなんでもできるはずのある日。私は六つ上の姉と名もなき山にて、ぜえぜえと息を切らしながら、大人の腰ほどある大きな壺をふたりで底から持ち上げ、運んでいた。

    ...and more!!

    装幀:瀬戸千歳
    写真:ヒロセミサキ
    イラスト:橋下ライドン



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