【新刊】【ハイファンタジー】傭兵のおっさんたちが妊婦さんを拾う話

• 有馬-35 (ローファンタジー)
• ようへいのおっさんたちがにんぷさんをひろうはなし
• 丹羽夏子
• 書籍|文庫判(A6)
• 64ページ
• 300円
• 2020/12/26(土)発行
• 偉い人は戦争になると俺たちを雇う。
  だが戦争というのは偉い人と偉い人の我の張り合いだ。
  結局どこかでなあなあになり、俺たちはいつの間にかお払い箱になり、報酬はいとも簡単に踏み倒される。
  だから俺たちは報酬に見合うだけのものを勝手に持って帰る。
  略奪？　上等だ。この世界には暴力がよく似合う。
  
  そんなならず者傭兵団は、略奪に入ったある村でひとりの妊婦と出会う。
  今にも赤ん坊が出てきそうなほど大きく振れ上がった腹、気丈で勝気だが訳アリの香りがぷんぷんする。
  もてあそんで殺すことも可能だが、赤ん坊は高く売れるのだ。
  あともう少しで生まれるというのなら、産ませてからふたりを売って利益を得るのだ。
  
  ――というクズが極まったおっさんたちが妊婦さんの母性と天使のようなベビーに懐柔されてなんとなくハッピーエンドになる短めの話です。25000字ほどの薄めの本です。