歌を歌いながら世界を放浪する旅の民、カラヴィンカ。
彼らの出会いと別れを描く、短編集。3編収録。
◇収録内容
『カラヴィンカ』
辺境の小さな村に住む少女、レテ。
ある日、村を訪れたカラヴィンカが彼女に告げる。
「おまえには『天上の歌声(ベルカント)』があるね。いずれ印を得るだろう」
一生を自分たちの土地から出ずに終えることが当たり前の世界に、カラヴィンカとして見いだされた少女は――。
『絢爛の花の迷路にて』
とある街を訪れたカラヴィンカの少女レテは、花の迷路に迷い込む。
そこで彼女を助けのは、フォニとザクリという二人の少女だった。
三人の少女は意気投合し、つかの間の時間を共に過ごし、かけがえない絆を紡いでいく。
『幽玄の橋の袂にて』
その小さな町は、魔法使いが住むという沼地と隣接していた。
カラヴィンカの少年クレイオは、村人たちの忠告を無視して、沼地への境界を踏み越えてしまう。
◇本文サンプル
『カラヴィンカ』全文を、カクヨムに掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886411130/episodes/1177354054886411139