学生の頃の恩師である山本先生が亡くなった。
元ゼミ生の瑞樹は、ゼミ仲間だった沙希に促され山本先生の墓参りに訪れる。
よく晴れた春の日、強く吹く風の中に沈丁花の香りが混じっていた。
廟所で、瑞樹は沙希から、先生が自分を気にかけていたことを聞かされる。
それに促されるように、瑞樹は先生から遠ざかるきっかけになった出来事について語り始める。
シリーズ三大香木の第三弾。
弊サークルで唯一、恋愛や痴情の縺れといった要素を一切取り入れなかった作品。
恋愛ものはちょっと……という方は、この作品を「謂はぬ色」の入り口にしてお楽しみください。
URLから試し読みができます。ぜひご活用ください。
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