超おすすめ小説です!
文フリ・コミティアに参加し、おかげさまで
即
重版いたしました。自分でもお気に入りのSF作品です。ありがとうございます。
【あらすじ】
21世紀以降停滞していた人類の文明だったが、黒色矮星〈アーテル〉の有人探査で〝魔法〟が発見され、新時代の幕開けとなった。それから300年後。〈魔法管理局〉の悠日(ゆうひ)は、その影で人類と対立し滅ぼされた魔女の復活あるいは新たな誕生の兆候を受け、〈アーテル〉へ派遣される。やがて悠日は魔女とされる少女を見つけ出すが、そこで初めて、局の真の目的を知らされる――
【宣伝】
第6回ハヤカワSFコンテスト一次通過作を大幅に書き直した、仮想粒子〈マナ〉を巡るサイバー魔法パンクSFです。
「サイバー魔法パンクSF? なにそれ?」という方へ。⇒黒色矮星を構成する炭素の超高位結晶相つまりダイヤモンドよりもすげぇ導体が自然回路を構築した結果、特殊な層が重ねられた空間を構築。その空間〈積層現実〉の中ではマナという仮想粒子が自由に存在し、それを操る術を開発したり空間にハッキングしたりするようなSFです。
超簡単に言うと、コンピューターグラフィックスが実際に空間に描けてしまう領域をめぐるバトルもの! 科学の力なしに空間にアクセスできる〈魔女〉と、紋白端末によって空間にアクセスしマナ(つまり魔法)を操る魔法使い! 空間の高次層への侵入! そして積層現実から現実世界へと繋がるルートもみつかり……。そんなSFです! ありそうでなかったんじゃないでしょうか! もう少し物理学的に言うと、故ホーキング博士のホログラフィー仮説やテグマーク博士の数学的宇宙仮説からヒントを得たトリックホログラフィー仮説を勝手に提唱して積層現実の根拠としています!が!難しいと思うのでこの辺りの設定は本作中には入れていません!!
そして表紙絵もすさまじいです。お気づきでしょうか。
空間にアクセスするためのコード環が、さりげなく三角帽子になっているではありませんか!! 可愛いし大人っぽいし衣装がいいし目がいいですよね。描いてくださったのは『灰染せんり』さん。紫色の使い方に惚れ込んでお声がけしたのですが、この方に依頼して本当によかったです。
【固有名詞等】黒色矮星/積層現実/紋白端末(タトゥ)/仮想粒子《マナ》/物質粒子《マター》/電防繭/雲の糸/国際積層現実研究開発機構《NALEA(ナリア)》/魔法管理局/調査員/潜空艇《スカイボート》/ハチソン機関/魔女/転じ《フリップ》/入星都市/空中泳行/接床エリア/魔法使い/コード詠唱/幽離《サイコ・アウト》/裏庭《ガーデン》/第一次層/第二次層/第三次層/妖精光《スプライト》/古き光源《オールド・スフィア》/コード環/珪素生物
【コード一覧】第一次層コード:イグニス、グラキエース、トニトルス、ウェントス、レイル/第二次層コード:ティリークォ、ペークシス、ブランテア、アネモーア、レクシオ/第三次層コード:フローガ、パーゴス、アストラペア、テンペスタース、パソス/特殊層コード:オスティム、クリヴフォス、イナクティヴァーレ、アピコニス
純SF産だからこそオカルト・ファンタジーを本気で盛り込むことができた小説です。ぜひ! 当日は手に取りにきてみてください~(/・ω・)/
文体:固めなのにスラスラ読めるとのこと。