第三回文学フリマ札幌の新刊です。
テキレボ初売り。
ノベルティで浜で拾ったタカラガイのしおりが付きます。
タカラガイかわいい。
試し読みは
こちらからどうぞ(ピクシブです)
「私の風見師は島いちよ」大陸から流された罪びとたちを祖先に、風と海の子「グラニア」と自称する海の民、
エミリアン・ピアッダと、その風見師ゼトの物語。
――風の音が聞こえるわ。
暗闇の中で、ゼトが貝殻に耳をくっつけた。
――俺には、波の音に聞こえる。
波が生まれる場所にこの貝はいるんだ、とゼトはつぶやいた。
登場人物紹介
・エミリアン・ピアッダ(エミリー)13歳
父の死後、若くしてふなおさとなった女の子。
15年上のゼトのことをうっとうしく思いながら、
ちゃんと守ってやれるようにならなくちゃといつでも頑張っている。
・ゼト 28歳
エミリーの風見師。
風見師というのは船を動かすための風を呼んだり、
航海の邪魔になる風を鎮めたりするひと。
島で一番の風見師と言われて、ちょっと調子に乗ってる。
・フリュー
エミリーの親友の女の子。ピアッダ家の船に見習いとして乗っている。
・ジャシャ・ラーダ
ピアッダ家の船に見習いとして乗っているわかおさ。おっとりした性格。
※『しろい庭のむすめ』とも関係があるといえばあるのですが(世界観が共通?と言っても別の文化圏)、
完全に独立したお話なので一冊だけで読めます。
むしろ登場人物の頭髪に関する致命的なネタバレの可能性があるので、
これ一冊だけで読んでもらったほうがいいのではないかとつたゐの脳内では噂されています。