こちらのアイテムは2018/7/16(月)開催・第7回 Text-Revolutionsにて入手できます。
くわしくは第7回 Text-Revolutions公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

歌は道 道は歌 うたはたう たうはうた

  • H-02 (詩歌)
  • うたはたう たうはうた
  • AutoReverse(大鳳Birth)
  • 書籍|A5
  • 68ページ
  • 700円
  • 2017/09/17(日)発行
  • ※大変好評をいただき完売いたしました「歌は道 道は歌 うたはたう たうはうた」の通常装丁版を増刷し頒布いたします。静岡マルシェ初参加感謝価格、解説付録付き700円です。(通常価格単品850円*解説付録150円別売)

    21世紀に入った頃から回文歌を創って発表している方に2008年に出会い驚嘆し、自身も2012年頃から創作し始めました。2017年に入り「いろはうた」の創作もし始めました。いろはうたの世界も回文歌や表裏文歌と同様に、日本語の脅威的芸術性を遺憾なく発揮出来る、無限の可能性を秘めた途方もない創造領域を有する古くて新しい言語表現手段なのだと感じました。日本語は、神秘としか言いようのない世界を持って広がり続けていると感じます。毎回いろはうたや回文歌を創りながら、新しい作品が出来る度に、日本語の特異性にこれ以上ない面白さと脅威を抱いています。そこには言語表現の無限の創造の可能性が秘められていると感じます。

    ***四十八音いろはうた*** ひらがな47音+んの四十八音の創作いろはうたです。「いろはうた」とは…すべての仮名を重複させずに使って作られた誦文(ずもん)のこと。「色は匂へど散りぬるを…」の47音のいろはうたが「~のいろは」等と既に代名詞として広く使われている事からも「いろはうた」とは全表音文字を全て重複せずに使って出来た歌の事でその形式で作られた歌を指す、という意味で一般名詞化されたものとして題名に使っています。

    ゑんこくぬかよ へゆねわけ  縁古陸よ 経ゆ根分け
    そらやえたとり みつにめて  空や得た鳥 水に愛で
    はなされしうを まひもほち  放されし魚 真日も保持
    おろせるいきの むゐあすふ  降ろせる息の 無為遊ぶ

    解説 えん こ ゑん-:遠古…遠い昔。はるかな昔。くぬが:陸…〔「くにが(国処)」の転〕陸(りく)。くにが。くが。 ↔ うみが ま ひ:真日…〔「ま」は接頭語〕日の美称。ほ じ -ぢ:保持…保ちつづけること。持っていること。むい -ゐ:無為…あるがままにして作為しない・こと(さま)。ぶい。→無為自然/因果関係に支配される世界を超えて絶対に生滅変化することのないもの。すなわち,涅槃(ねはん)・真如(しんによ)といった仏教の絶対的真理のこと。↔有為(うい) あす・ぶ :遊ぶ…「あそぶ」の転。

     

    よあけのはんを てらすやみ  夜明けの晩を 照らす闇
    さわめくそこに うかふまゆ  ざわめく底に 浮かぶ繭
    おりなせるゐき ほとひたち  織り為せる閾 程日経ち
    えもしれぬいろ つねへゑむ  えも知れぬ色 常へ笑む

     解説 いき ゐき:閾…ある刺激の出現・消失,または二つの同種刺激間の違いが感じられるか感じられないかの境目。また,その境目の刺激の強さ(閾値)。→ 刺激閾・弁別閾敷居。/敷居。ほど:程…ちょうどよい程度。適度。


    ほんをとる まつりはやしね  盆踊る 祭り囃子音
    ふえたいこ あせうろへぬけ  笛太鼓 畔うろへ抜け
    みのもにひ くゑゆれおちて  水面に灯 垢穢揺れ落ちて
    さわめきよ ゐなかそらすむ  ざわめきよ 田舎空澄む

     解説 くえ -ゑ:垢穢…垢で汚れること。あぜ:畦…土を盛り上げて作った,田と田の境。くろ。この「畦」に境界の意味があり、これがこの世とあの世の境を感じさせる効果となっています。
    この歌の中で「うろ」をひらがなにしていますが、これが味わいどころにあり、う ろ:迂路…回り道。う ろ:有漏…(仏)〔「漏」は煩悩(ぼんのう)の意〕 いろいろな欲望や迷いの心をもっていること。うろ:虚・空・洞…内部が空(から)になっている所。空洞。うろ…名詞に付いて,不十分な,確かでない,などの意を表す。これらを含めて、笛や太鼓の音が心の空:うろを元気で満たしてくれる、また同じ意味で逆にそれが、うろ:有漏で満ちた心を、うろ:空にしてくれる、またまた同じくその太古の音が村の畦道や民家の横道に回り込み、陰になっていたところまで活気付かせてくれている、というような風情が重なります。畦を思うと草葉の陰を感じます。そのようなところに在る存在も浮き上がり、みんなの楽しく高揚した気持ちに乗って一帯に響き渡る音に乗って、あるいは川面に映る祭りの提灯の火に溶けて・・・という夏祭りの風情と慰霊の意義が、共に人々の歓声や音頭の混ざり合ったざわめきを遠く近く運ばれてきた夜気の風に感じて、心象に浮かんできます。そうして見上げた空がそれらが昇華したように空高く澄んでいた、その空を見た、という景色で爽やにもしっとりと結ばれています。

     

     ―まわりうた 回文歌― どちらから読んでも同じ歌に成っている歌です。

     みなもはゆ いめふなとした さくらなら くさたしとなふ めいゆはもなみ
    水面映ゆ 夢舟とした 桜なら 種多枝となふ 命游はも波

    みなきよは とほのいかつち うちてりて ちうちつかいの ほとはよきなみ
    海凪夜は 遠の雷 うち照りて 宙至ツガイの 陰は良き波


    ―ともゑうた 巴表裏歌― 逆から読むと別の歌が同時に成立している歌です。

    なかきつな ひきしこゑこひ かなきつと しほしひまたは みやまいとしき
    (上から)汝が絆 惹きし声恋ひ 鹿鳴き都度 思慕し日待たば 深山愛しき
    (下から)帰しと今 闇は賜ひし 星と月 汝が碑 声 古祠 機微懐きかな

    ※表紙画像はイメージ画像(仮)です。(マンデルブロ・フラクタルアート 奈良平群庵様提供)


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