こちらのアイテムは2017/4/1(土)開催・第5回 Text-Revolutionsにて入手できます。
くわしくは第5回 Text-Revolutions公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

かがみうた 鏡 歌

  • B-02 (詩歌)
  • かがみうた かがみうた
  • AutoReverse
  • 書籍|A5
  • 200ページ
  • 1,500円
  • http://blog.goo.ne.jp/amatera…
  • 2017/1/22(日)発行
  • まわりうた・回文歌、ともゑうた・表裏歌で創作した和歌と俳句、和歌の形式に当てはまらない回文詩、表裏詩の創作をしています。

    この度の創作回文歌・表裏歌の歌集2冊目の新刊「鏡 歌」は、両側表紙で本編と解読編となっており、解読編を天地逆転させて本編と背中合わせにして一冊に繋げています。乱丁本ではございませんのでご安心ください。紹介画像のアート作品は「解読編」の表紙に使わせていただいたマンデルブロ・フラクタルアートです。(作者&ご提供:奈良平群庵様)

    また、この「かがみうた 鏡歌」は、4月1日のTextRevolutionからの頒布は、初版を大幅に加筆修正した第2刷改定新版となります。

    2001年から回文和歌やいろはうたを創作されている方を知り衝撃を受けて以来、その方とその作品に刺激されるように「まわりうた」を創り始めました。創作回文歌や創作いろはうたは言語の持つ、神秘としか言いようのない途方もない世界を示して、言語表現の新たな表現形態として無限の可能性を見せつけていました。江戸時代にも流行して楽しまれた古典でありながら、今ではまったく新しいと感じられる表現形態であり、そして言語そのものがまだほとんど何も探求されていない領域があるのだと思い知りました。自作も300歌あまりになり、今回その中から100歌と少しを厳選しました。無限の創造を秘め時に震撼するような言葉の万華鏡の千変万歌をお楽しみください。

    【内容一部紹介】

    「回文歌(まわりうた)」とは、頭尾どちらから読んでも同文、同文句に作られた和歌の事です。

    ねふりとし らいのねかはに うちくたく ちうにはかねの いらしとりふね

    ー 眠り都市 禮の音が場に 打ち砕く 宙に鋼の いらし鳥船 ー (歴史的仮名遣いで成立)

    みなもはゆ いめふなとした さくらなら くさたしとなふ めいゆはもなみ

    ー 水面映ゆ 夢舟とした 桜なら 種多枝となふ 命游はも波 ー (歴史的仮名遣いで成立)

    とほくきく はかねのそらは よちしつし ちよはらそのね かはくきくほと

    ー 遠く聴く 鋼の空は 輿地鎮し 千代は 螺その音 我剥ぐ聞くほど ー (歴史的仮名遣いで成立)

    むらくもは ねをのしふくふ あみしろし みあふくふしの をねはもくらむ

    ー 叢雲は 音を伸し葺く布 網白し 見仰ぐ富士の 尾根は潜らむ ―(歴史的仮名遣いで成立)
    意訳 空高くもくもくと音を立てて広がる雲が富士の高嶺に白い布を葺いたようだ。布の網目は白く、富士の尾根が雲の網目の切れ間に見え隠れしながら潜っているよ。

    「表裏文」、「表裏歌・巴表裏歌・巴歌」とは、歌集を出版するにあたりこの形式の説明のために、回文や回文歌に対して造語しました言葉です。頭尾を逆にして読むとそれぞれで違う文意、語意が成り立っており、またそうなるように作られた文、文句のことで、それを指して「回文」に対して「表裏文」と呼ぶことにしました。この表裏文で作り、一つの歌文の中で頭尾を逆にすると表裏で違う歌が成立している和歌を、「表裏歌」、名付けて「巴表裏歌・巴歌(ともゑうた)」としました。師匠の考案し「ともゑうた」と名付けられた形式を私が漢字の当て字をさせていただいています。まわりうた共々、短歌や俳句、散文形式でも作っています。

    なかニハト いなのひてなフ きかのゆツ かとふとつひマ くさなきていス

     (左から表) 中庭と 稲伸びて並ぶ 木花の移つ 香飛ぶ十つ美眼 草凪ぎて癒す

     (右から裏)  粋で稀な 咲く真日集ふ 音が露の 垣船出日の 唯永久にかな (歴史的仮名遣いで成立)

    ここのまい まはたきおしむ はれしけさ

    (左から表) 故吾の舞瞬き惜しむ晴し今朝

    (右から裏) 咲け知れば無私置た波間今の此処 (現代仮名遣いで成立)

    「かがみうた 鏡歌」とは、回文や表裏文となした変則的短歌や俳句、自由散文歌などの歌を指しています。回文や回文歌、や表裏文や表裏歌は、言葉を鏡面反転させて出来た鏡面反転文、歌に成ったものをそれらを総じて「鏡合わせ歌」「鏡面反転歌」と言えるものでした。それに気づき、その中で特に、まわりうた・ともゑうたの形式に当てはまらない回文歌、表裏歌を「かがみうた 鏡歌」と名づけ、呼ぶことにしました。

    くうとふわにかいたふかうみへ  

      うちいてうめしよふうたのよふ  

        ゆかりかひらきしほとりたみ

     空飛ぶワニが居た深海へ うち出で生めし呼ぶ歌の酔ふ 縁が開きし畔廻み 

    見たりと星綺羅光り変ゆ 賦与の賜ぶ吉妙諦 宙へ身浮かぶ 大河に我 ふと 浮く (歴史的仮名遣いで成立)


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