「こっちのこげ茶の子がちょこ、少しクリーム色っぽい方がまろんです」
「何だかおいしそうな名前ですね」
ある秋の日、八束結はひょんなきっかけで、どこかで見たような女性と知り合う。
彼女はどうも深刻な悩み事を抱えているらしく、八束は彼女に協力をしたいと望むのだが……?
一方その頃、南雲彰は不思議な老婦人から、待盾に暮らす野良猫に毒を盛った犯人の特定を依頼されていた。
その調査の見返りとして、南雲が老婦人に囁いた「願い事」とは?
偽オカルト事件を扱う「神秘対策係」の猪突猛進お嬢・八束とぐだぐだスイーツ野郎・南雲が事件に挑むゆるふわなんちゃってミステリ、今回はあんまりミステリしてない第三章。
装画:アノウ カン様
【サンプル】
創作文芸見本誌会場 Happy Reading【関連作品】
・甘味組曲
→本作のスピンオフです。