エッセイ「小説とは何か」 小説「世以子ちゃんの習字教室」

• ミニ-07 (ライトノベル)
• しょうせつとはなにか よいこちゃんのしゅうじきょうしつ
• 伊勢結
• 書籍|その他
• 40ページ
• 200円
• http://www.iseyu.info/
• エッセイ「小説とは何か」 小説「世以子ちゃんの習字教室」の２編を掲載した小冊子です。
  冒頭抜粋はコチラ。
  
  ■エッセイ「小説とは何か」
  　人はなぜ、小説≒物語を書くのだろう。
  　小説≒物語を書くには言葉というフィルターを通さなければならない。小説≒物語は言葉で書かれ（語られ）、言葉の連なり・積み重ねで形作られる。
  　言葉は世界を映しとる鏡であり、世界を歪めるレンズであり、世界をろ過するフィルターである。  
  　言葉というフィルターは「言いたいこと」に直結しやすい。  
  　小説家の中上健次は言う。「歌」という言葉は...
  　（続きは小冊子で）
  
  ■小説「世以子ちゃんの習字教室」
  　子どもたちが座っている。まるでこれから入学式が始まるみたいにお行儀良く。かつ、静かに。でも、みんな小学生だけど、ここは小学校じゃない。明るい茶色で統一された小さな部屋。わたしにとっては神聖な空間。個人的な聖堂。街の中にある洞穴。こういう雰囲気は久しぶりだ。みんな、どうしたの？ 実際、なぜだか全然わからない。窓の外からは午前中特有の気持ちの良い陽光が差しこんでくる。わたしは世以好。良以子？ いや、世以子。
  　（続きは小冊子で）