女のままで女を愛したいけど、あの子に射精したい。こんな執着をどうか笑って。
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[あらすじ]
生方里奈、旧姓・片瀬里奈。結婚してもしなくても、あだ名はカタリナ。
聖カタリナはキリストと婚約し殉教した女で、この大層なあだ名はこれまた祈りの名を持つ三角霧枝━━キリエから与えられた。
キリエに本当の恋をすることができたら、どんなによかったろう。抱き合ってなお、身体は遠い。
その夏、東京都23区には白鳥が襲来した。生まれつき心臓が右側にあるカタリナは、先の見えない日々を過ごしていた。
浮気者の夫をやりすごし自分もまた弟と関係する、どうしようもない毎日。
「ほんとうの愛とか情熱とかを傾けられるものがあったら、こうはなっていなかった。どうしてこうなった? きっと、心臓が右で、まちがったデザインで生まれてきてしまったからだ」
旧友・キリエと再会し一緒に暮らすことになったが、そこへ白いおとこが加わり”晩年”は奇妙な方向へ転がっていく。もの言わぬ同居人、身長180cmの骨格模型━━。
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※同性・異性間の性行為に関する描写を含みます。直接的・詳細な性表現はありませんので、年齢制限は致しません。
本作で百合マップに参加しております。主人公は既婚かつ弟とも関係しておりますので大丈夫そうな方はよろしくどうぞ。ブースではお気軽に立ち読みしてください。
文字組みサンプルは上記リンク先の自サイトに冒頭4ページをのせています。試し読みは尼崎文学だらけのページが読みやすいです。
http://necotoco.com/nyanc/amabun/guide/bookview.php?bookid=191