海と人魚をテーマにした、SF・ファンタジー短編集。
空と宙がテーマの「ヴェイパートレイル」とともに初めての方にもお勧め。
こちらの方が若干クセがあるかもしれません。
鬼の若者と人魚の姫の視線の交差を描く「白露」「海神の炎」、
船乗りと宇宙船AI、そして彼らを見送る管制官のコメディタッチSF「宙の渚のローレライ」、
エネルギー王の娘と機械仕掛けの人魚のアラブゆり「エフェメラのさかな」、
喪服の画家と海辺の町で育った少女が見る海「ウルトラマリン」、
人魚の呪詛と憎悪によって生まれたふたご「スオラ」の6編を収載。
◆「白露」は
公式アンソロジー「和」に寄稿したものの完全版です。
槐との出会い、呪い師との因縁などを加筆しています。