二〇〇三年、夏。少女は青い翼を持つ青年に出会い、殺人鬼「花盗人」の真実を知る。
一九九九年から二〇〇三年の夏にかけて、「俺」は『元神様』と殺人事件を追う。
それは、夏の空色をした鳥を巡る、どこか切ない御伽話。
現代ファンタジー中編『蒼穹に手向けの花を』(Blue)と『夏の青亭』を、
オンライン掲載版から加筆修正して収録。
装画:アノウ カン様
【サンプル】
創作文芸見本誌会場 Happy Reading【関連作品】
・時計うさぎの不在証明
→本作より未来を描いた話。登場人物の一部が『夏の青亭』と共通しています。
・甘味組曲
→『夏の青亭』の前日談(ある意味後日談?)に当たります。
・アメガタリ
→本作で描かれた事件が終わった後の物語です。
・迷走探偵秋谷静 鏡花水月の君
→舞台設定が同一です。ほんの少しだけ関連しています。