少女小説?短編集
別名、コバルト短編小説新人賞応募作品集。
コバルトに出したし、あと一歩に残ったりもしたんだから、これって少女小説だよね? ね? が合言葉★
収録作
・愚かなボグスワフと可哀想なシャーロット ウマい話には裏がある。
領主の家に引き取られ、幸せに暮らす孤児のシャーロットにとってもそれは例外ではなかった。「生贄」にされるために引き取られたのだから。
「家族ごっこは楽しいかい? 可哀想なシャーロット」
彼女に憎まれ口を叩く、自称悪魔のボグスワフ。
「悪魔のあなたにはわからないでしょうね、愚かなボグスワフ」
家族ごっこも、二人の関係も終わりが訪れる。生贄にされる日が、やってくるのだ……。
試し読み
http://books.doncha.net/happy-reading/detail.pl?uid=92771560&bookid=932 ・バベルの塔が倒れる前に 学校の階段から落ちたはずが、目覚めた先は異世界だった。
「救世主様、この世界を救ってください」
「魔王を退治する、とか?」
「何ファンタジーみたいなこと言ってるんですか? そんなものいませんよ」
現代社会の【知恵】を授けるために、異世界に呼ばれた女子高生のお話。
「っていうか、普通こういう時に案内役になってくれるのって王子様とかじゃないの? なんでこんな冴えない青年なの?」
・呪いの森の首だけ・首なし 贅沢三昧をしていた姫君は、断頭台で処刑されることになりました。しかし、生きたいと望む姫の首はぽーんっと空に舞い上がり、森に運ばれました。
横暴な騎士は、恨まれた上、首を切られました。首はぽーんっとどこかに飛んでいき、胴体だけが残りました。強靭な肉体はそれでも目覚め、首を探して森に入りました。
「きゃー、化け物!」
「うわー! もののけ!」
かくして、首だけ姫と首なし騎士は、森で運命的な出逢いを果たしたのです!
・魔法仕掛けのアイドル アイドルになることが夢だった。小さいころからずっとずっと。
毎晩、月にお願いしていた。
「その願い、叶えてやろうか」
差し出されたのが悪魔の手でも、迷わず掴む。それぐらい、憧れていたのだ。
「ただし、恋をしたら魔法は解ける。いいな?」
「もちろん」
こうして、アイドル生活が始まった……