緋の剣士に捧ぐ交響曲第一番 中

• 委託-19 (ファンタジー)
• ひのけんしにささぐこうきょうきょくだいいちばん ちゅう
• 真北理奈
• 書籍|B6
• 89ページ
• 400円
• http://ncode.syosetu.com/n163…
• 2014/2/25(火)発行
• ──聞こえるは、断末魔の叫び。
  
  ハイブライトの片隅にある名もなき村に住む少年シャール。ある日、幼き彼が見たものとは父アクロイドの自殺。父の生きる道を辿るべくシャールはハイブライトへ向かう。
  
  ハイブライトで蠢く愛と憎しみ。避けられぬ運命。それでも、君は。
  
  ＊＊＊
  出会ってしまった。知ってしまった。触れてしまった。
  ──ああ、元には戻らない。
  
  貴方に会えるのをずっと楽しみにしていた。また来てくれますか？
  
  うふふ、お兄様。色々なことを教えてくださいね。楽しみにしているから。
  
  ───
  君がいないと生きていけないことを知りながら、どうしても一人でいられる強さを手に入れられると思っていた。
  
  君のためなら何だってする。だから、君は笑っていて。それが僕の望みだよ。