それは、恋を知った男と、愛を知らない女の物語――。
観月零一は、7時38分の各駅停車に乗り、8時41分に出社し、12時3分に食堂で唐揚げ定食を体内に入れる毎日を繰り返している。そんな彼はある日、会社へ荷物を届けに来たクリーニングの店員、山上陽菜に一目惚れしてしまう。
陽菜に心を奪われた零一を見て、何があったのかあっさり見抜く零一の先輩、野口大希。見かねた野口は零一と陽菜をくっつけると豪語する。だが、その見返りに要求したのは、翌日までに現金100万円を用意することだった。
勝負までに許された時間は100日しかないという。はたして100万円と100日で零一の恋は成就するのか!?