—世界は幾つもの《まち》でできている。
住人は町に守られながら、生涯を生まれた町で過ごす。
《まち》はどこも閉鎖的で、町外を巡るバスに乗るには、高額のチケットが必要で、町を出るのはひとにぎりの限られた人だけ。
—それでも、細々と町は交流している。
町と町との物流を可能にしている、《どこか》から雇われた運び人。
町の外に何かを見いだして、町間移動の資格を取る住人。
—それでも、生まれた町は特別で。
様々な思いを胸に、他愛のない日々・特別な日々は過ぎてゆく。
そんな一つの世界で綴られる、色とりどりの「空想のまち」の物語。
あなたもひととき、思いを馳せてみませんか。
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一つの世界観を共有して、それぞれ自由に空想のまちを描いたアンソロジーです。
+収録作品/著者+
「楢の薫り、楓の音」/まりも
「蛍町の祭日」/青波零也
「箪笥町」/南野風文太
「砂町」/マンノン
「本の町の見習い司書さん」/なな
「始まりを見に行こう」/巫夏希
「いつか、かえる」/世津路章
「DeepWater」/久地加夜子
「星は叶えてくれない」/青山凪紗
「旅の始まり」/猫春
「町長選挙」/わたりさえこ
「刻刻と」/日野裕太郎
「幡町」/宇佐卯楽々
「世界地図」/くまっこ
カバーイラスト:みさわりょう
ブックデザイン:くまっこ
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表紙はオフセット・本文はオンデマンド印刷です。
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