現代不浄

• A-05 (伝奇・オカルト・ホラー・猟奇)
• げんだいふじょう
• 神楽坂司
• 書籍|A5
• 300円
• http://math-game.jp/
• 2015/3/8(日)発行
• 「人と違うことは、劣等だよ」
  
  無限の倦怠に飽き果てた少女が出会ったのは、「非日常の境界線」を踏み越えた『不浄』だった。
  忌まわしき来歴の呪具。堕落した男。死を忘れ去ってしまった死者──。
  幾多の人ならざる者達と出会いながら、少女達は人に憧れ、人に焦がれ、しかし人に背を向ける。
  
  「全て知ってしまった後で、今更見なかった振りなんてできないんだよ。覚悟を決めるんだ──君も僕も、もう同じ世界にいるんだぜ」
  
  非日常に落ちていく少女。
  非日常に足掻く『不浄』。
  彼女達が交わり、そして避け難い決別を経たときに、現代は新たな『不浄』を得る。
  
  怪奇短編連作、『現代』シリーズ第二期、『現代不浄』始動。
  
  「さあ。辛く苦しくも君が生きるしかない現代に目覚めたまえ。今や君が僕なのだ。僕は所詮夢の夢さ。夢から覚めれば──君こそが、現代不浄なのだよ」
  
  「それが──私」
   　──それだけが、私。