こちらのアイテムは2019/6/16(日)開催・第三回静岡文学マルシェにて入手できます。
くわしくは第三回静岡文学マルシェ公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

【歴史】【ライトノベル】玉響の風-明治剣豪夢幻綺譚-

  • 委託-01 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • たまゆらのかぜ めいじけんごうむげんきたん
  • 穂倉瑞歌
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 363ページ
  • 1,500円
  • 【通販ページ】

    https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/1947


    【あらすじ】
    帝都の書生・穂倉達朗は、亡き友人の水谷雅人が幼少期を過ごした明町を訪れる。しかし彼の実家を探す途中に立ち寄った甘味処で、己の眼鏡を紛失してしまう。彼の眼鏡は偶然にも雅人の義妹・紗和の手元にあった。風に身を沿わせて刀を振るう、飛由流の使い手である紗和の元に、身を寄せることとなった穂倉。友人と義兄、大切な存在を喪った二人の瞳に、世界はどのように映りゆくのか。

    【紹介文】
    以前メフィスト賞の座談会で取り上げていただいた作品です。
    眼鏡とお菓子にピンと来た方は是非どうぞ。
    ジャンルは明治時代文芸ライトノベル。切なさをあなたに。

    350ページ/A6文庫本フルカラーカバー付き

    以下冒頭になります。

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       1 東風

     眠りへ誘うように揺れる列車の中、青年は窓の外へ顔を向けていた。遠くを見るように細められた眼差しは、まるで過去を眺めているようでもあった。
     そのまま彼は、懐かしい記憶へ想いを馳せる。
     この世を直視しないことが幸福だろう、とこの身を授けた存在は知っていたのかもしれない。一本の線さえもぶれて見えるこの瞳は、時に危うく、時に不自由であっても、自らが明瞭な線を定める力を与えてくれた。
     しかしそのように思うなど、今となってはもう昔の話。
     青年は一度瞬き、眼鏡を押し上げた。
    「美しい景色だ……」
     この視界は、これほどまでに鮮やかなのだから。
     汽車は走り続け、そこから生まれた風が枝を揺らす。
     窓の外を流れる景色がやがて止まり、青年は列車を降りた。駅はまばらに人が行き交う程度で、青年へ目を向けるものはいない。
    「本当に来てしまった……」


    【さらに試し読みはこちらからどうぞ】

    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14722361

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