この世のはずれの扉をひらく
少年が死んだいもうとのため
弔いのうたのようなものをうたうと
波はようやく静かになった
平和には生贄がいる……。
——この世のはずれから横浜の港まで冷蔵庫のあかりを灯す。
20編の詩を収録した第一詩集。
「そこから出なさいと言われても/自己よりも肥大化した私は/影から抜けられないので/しかたなく自分の肉を切りきざみます」という詩句には、家族や社会との葛藤から引きこもり、自傷体験に至るまでがフィクショナルに表現されている
一色真理(詩人/モノクローム・プロジェクト主宰)
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